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腋窩多汗症えきかたかんしょう

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腋窩多汗症

多汗症の中でワキの汗が多いものを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいます。腋窩(えきか)とは、ワキの下のことです。
ワキの下はもともと汗腺が多いうえに、緊張やストレスなどの精神的な刺激と、気候や運動による温熱刺激の両方で発汗が促進されるため、多汗が起こりやすいところです。

ワキの多汗症の治療法

 

塗り薬(外用薬)

塩化アルミニウムなどを有効成分とする薬を、ワキの下に塗ります。毎日塗布を続けることで、徐々に効果があらわれます。持続期間が短く(数日~数週)反復して使用します。2013年2月現在、医薬品として承認されているものはありません(病医院で薬を調合します)。
 

注射薬(ボツリヌス療法)

ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質を有効成分とする薬をワキの下に注射します。注射にかかる時間は5~10分程度です(診断や検査の時間を除く)。
1回注射すると効果が4~9か月持続するので、年に1~2回程度の治療で汗を抑えることができます。
重度の原発性腋窩多汗症であれば、健康保険が使えるようになりました
 

飲み薬(内服薬)

抗コリン薬や漢方薬が多汗症の治療薬として承認されています。塗り薬や注射薬と異なり、広い範囲に効果を及ぼすことが特徴です。専門家による治療指針(診療ガイドライン)では、塗り薬・イオントフォレーシス・注射薬が効かない場合や、これらの治療を実施できない場合に試みてよい治療と位置づけられています。
 

手術

神経を切断する手術などがあり、種類によっては健康保険が使えます。多汗症の症状が重く、上記の方法で効果がみられない場合の治療です。実施する際は、事前に医師から十分な説明を受ける必要があります。
 

その他

神経ブロック、レーザー療法、精神(心理)療法などがあります。

ボツリヌス療法について

 
使用するのはボツリヌス菌がつくるたんぱく質から精製された薬であり、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、感染の心配はありません。
 
世界中で広く普及しており、 80か国以上で認可されています。
日本ではワキの多汗症のほか、次の疾患に対して医療保険の適用が認められており、これまでに10万人以上の患者さんがこの薬による治療を受けています(2012年11月現在)。
 
重度の原発性腋窩多汗症であれば、 健康保険が使えるようになりました
 
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